2010年11月25日木曜日

イップス

当研究所にいらっしゃるクライアントさんで意外と多いのが、捕手の方です。
捕球したボールを投手へ返球するのが出来なくなる。キャッチャー前のバント処理の送球ができなくなってしまう。
上記のような症状の方が最も多い症状です。イップス症状が出てしまう選手の共通している所は、「~しなければ・・」と言った観念が強い方が多いようです。「~するべき」という考えと同時に「~できなかったらどうしよう・・」と言う予期的な不安も強く抱いてしまいます。マイナスのイメージのパワーというのは、とても強力です。心と体は別々に動いているわけではなく、とても密接に係わっているのです。例えば、緊張している時に「笑顔を」と言われても、引きつったような笑顔になってしまいます。「もっと自然な笑顔を見せなければ・・」と思えば思うほど、不自然になってしまうものです。 イップスの症状も原理としては、これと同じ原理と言えます。人間の行動の90%以上は、無意識と言われる潜在意識が支配していると言われています。この潜在意識を変えていくことによって、意識的な部分の認知の仕方や捉え方が変わってきます。その影響は確実に体の反応へと伝えられるようになっていきます。 イップス症状は、決して改善不可能な症状ではありません。専門のケアを受ければ、乗り越えられるものです。あきらめないでくださいね!