2010年8月6日金曜日

もしかして思いこみですか? パート3

常にタイムアップを心がけて走っていました。練習が正直しんどくなってきていました。そんなある日、なんで俺はこんなに苦しんで練習しているのだろう・・? もっと楽しく走れないのだろうか・・? そう思ったら、タイムアップを目指すのではなく、自分の好きなペースで走ってみようと思うようになり、タイム計測をその日以来やめたのです。 ただ、自分のペースというのがなかなかつかめず、どんなペースが自分に合っているのかわかりませんでした。一ヶ月ほど練習したある日の練習で、走っていてもまったく疲れを感じることなく走れている自分に気付き、もしかしてこれが自分に合ったペースなのだろうか・・ 「これだったら何キロでも走れる」と感じる不思議な感覚でした。そのペースは、ものすごくゆっくりしたペースというわけでもなく、そこそこのペースなのですが、疲れを感じない不思議な感覚で走れるペースなのです。その感覚をつかんでから、生まれて初めて”走るって気持ちいい”と感じる日が訪れたのです。 これは本当に不思議な感覚でした。 私が娘に誘われて走ることになった8/1から7ヶ月後、私は信じられないことに、マラソン大会に出場していたのです。もちろんフルマラソンです。42.195キロです。走ることに楽しみを感じるようになった私は、2010年3月28のマラソン大会での完走を目標に練習するようになっていたのです。常に上を目指してしまう自分を捨てて、自分のペースで楽しく走ることを目標にしていました。その結果完走できれば最高だという程度に思うようにしました。途中経過の中では、「どうせ走るなら3時間台で走りたい」、「何番以内に入りたい」などと思ってしまうこともあったのですが、その都度気持ちを修正しながら、とにかく練習から楽しく走ることを心がけていました。 今まで私はスポーツが得意であることを自分でも自覚していましたし、他人もそのように見ていたと思います。だから、スポーツが万能である自分でいなければならなかったのです。それでもスポーツは好きでしたから、それほど苦痛だという感覚はありませんでした。ただ、スポーツ万能=長距離も得意でなければならないはずだったのですが、その種目だけは苦痛が伴うので好きではなかったのでしょう。俺だって不得意な種目の一つくらいはある。苦痛を伴う種目の練習をしたくない気持ちが、本当はあったのに、不得意な種目の一つぐらいはあると言うことで、練習をしない自分を正当化したかったのかもしれませんね。 確かに小学生の頃から、もともと不得意だと思い込むことで、本気で練習に取り組むことは今まで一度もなかったように思います。ところが、楽しく疲れないペースで走る事を知り、楽しく練習に取り組んでいたら、初めてのフルマラソンで、上位五分の一の成績でゴールしていました。まったく、自分でも信じられませんでした。思いこみ・・ 怖いですね。

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